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今年1月から8月末までに東京都内で届け出のあった空き巣などの侵入盗のうち、特殊な用具を使う「ピッキング」と「サムターン回し」の被害が、昨年同期より40・5%も増加したことが警視庁のまとめでわかった。
杉並、中野、江東など都心周辺の各区を中心に、狭い路地が多く、パトロールが巡回しにくい地域の被害が急増している。中国人組織に加え、別の外国人グループが手口をまねている疑いも浮上しており、同庁は、複数の窃盗団が犯行を活発化させているとみて警戒を呼びかけている。
同庁捜査3課によると、住宅や事務所を狙った都内の侵入盗の被害は、2000年の3万9502件をピークに年々減少し、昨年は、1万9278件と半減した。ドアの開錠に使う特殊用具類の不当所持を禁じた「ピッキング防止法」が03年に施行されたことや、不法滞在の外国人の集中摘発を実施したことが奏功したとみられる。
今年も、すべての手口を合わせた侵入盗の被害は8月末時点で1万1897件と、昨年同期を6・7%下回っているが、手口別の統計では、鍵穴に特殊な工具を差し込んで開錠する「ピッキング」が425件を数え、昨年同期の191件と比べ倍以上に急増。ドアに穴をあけるなどして裏側のつまみを回す「サムターン回し」も12・8%増の636件に上っている。23区内ごとに被害にばらつきがあるのも特徴で、杉並区では、侵入盗全体の被害が1119件と昨年同期より360件も増えたほか、新宿、江東、中野などの各区の被害も前年を20〜40件ほど上回った。
特に杉並区では、今月20日の日中、低層のマンションを狙ったサムターン回しの被害が3件連続して発生。3月には、同区内のワンルームマンションやアパートを狙った侵入盗が1日だけで9件相次ぎ、その手口が、ピッキングや、サムターン回し、それにドライバーなどで窓ガラスを割る「突き破り」など、すべて異なっていたという。
同庁犯罪抑止対策本部では、被害の多発地域には、窃盗団が活動しやすい要因があると指摘。〈1〉車の進入が難しい狭い路地が多く、パトロールの目が届きにくい〈2〉都心の高層マンションに比べ、周辺地区の低層のマンションでは防犯対策が甘い――などの点が、狙われていると分析している。
(2006年9月21日14時38分 読売新聞)
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