| ピッキングの是非を問う |
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空き巣の手口の代名詞になってしまったピッキングという手口は、本来は鍵屋が、鍵を紛失して困っている人を助ける特殊解錠技術でした。ピッキングという技術を鍵屋以外に知る人がいない時代(1997年くらいまででしょうか)は、ピッキングという技術自体の是非を問う必要はありませんでした。
でも、鍵の防犯性やピッキングを多くの人が知りうる現代では、ピッキングという技術そのものに賛否両論が出てきました。
●大手ロックメーカーの考え(M社)
日本全国にSD店ネットワークを築く、最大手ロックメーカーはSD店に対して、鍵をなくしたお客にはドリリングによる破錠を推奨しています。
その理由は「ピッキングで鍵を開けられるんだ」という不安感を抱かせないためです。
あるいは「錠を壊さなければダメだと消費者に説明する意味もある」そうです。
●地域に密着する鍵屋の考え(Kロックスミス)
「お客からすれば、破錠料金と交換料金という高い出費を支払うことになるよね。もちろん、鍵をどこで紛失したのか分からないなら、交換すべきだけど。家族なら鍵を家の中に忘れているだけってこともある。そんな場合でも解錠料金の2倍近い料金の作業をやるってのは、鍵屋としてもしのびないし、第一嫌われてお客さんにリピートしてもらえない可能性もあるじゃない」
「それに、ドリリングによる破錠作業は夜間では近所迷惑もいいところだよ。最新の防犯シリンダーは、超硬ピンや超硬プレートも入っていてドリルを使っても長時間の格闘作業になるからね」
●超職人的鍵師の考え(Fロックスミス)
「鍵師たるもの、破錠なんて行為を俺は認めない。鍵師なら、技術を磨いてどんな鍵でもピッキングで開けられるように日々修練しておくべきだな。それが、鍵師ってもんだ。だいたい自分で開けられない鍵なら最初から付けるべきじゃないんだよ」
KagiStarはこう考えます。
「ピッキングという技術は、鍵のトラブルをかかえた人達のために、絶対に必要な技術です。当然ロックスミスには高い職業倫理が求められるべきだし、特殊技術の流出にも気を使わなければならない。
鍵業界としても、工具の販売や知識の流布についての規制を含めた高いモラルが必要である」
さて、あなたはどう考えますか?
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ピック(pick)は、「引っかく」という英語です。 |
| #1 →窃盗はビジネスだ |
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| #2 →防犯パレートの法則 |
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| #3 →ホームセキュリティサービスの実態調査 |
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| #5 →巷に氾濫する解錠工具 |
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| #6 →鍵業界を取り巻く法整備 |
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| #7 →鍵屋の料金形態を考える |
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| #8 →鍵屋の投資額 |
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| #9 →鍵師は養成学校で量産される |
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| #10 →鍵屋は成功報酬の商売か |
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| #11 →ここまでくれば職業病 |
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| #12 →工事実績内訳から見た鍵屋のタイプ |
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