独立・起業関連の雑誌やマニア向け雑誌の広告欄には、鍵師の養成学校や、
鍵屋のフランチャイズ募集のキャッチコピーが今でも溢れています。
●ドライバー1本で高収入
(ありえない、鍵屋の投資はキリがない)kagistar談
●鍵屋の需要は増える一方!特殊な技術だから生涯安泰
(需要は平行線だし、競合が多すぎる)kagistar談
●年収1000万円も可能!景気に左右されない安定ビジネス
(そんな鍵屋は今まで一人しか見たことない)kagistar談
2004年現在この類の広告はだいぶ減っていますが、「カギバブル」華やかりし頃(2000年)は、
「鍵の学校」募集の露出度もかなり多かったと記憶しています。
こんな謳い文句に心躍らされ、脱サラ・独立開業する人が今でも後をたたないようです。
これは鍵屋にカギった話ではありません。どんな業種でも、独立開業をあおる話は腐るほどあります。
FC展開が盛んな業界は、成熟しきっている業界でもあるといわれます。鍵業界も例外ではなく、
かなりの飽和状態にあるといっていいでしょう。
「非常識に儲ける人」の1億円ノートによれば、タウンページを見るだけで、その業界の市場規模と競争状態、 参入の可能性が分かるといいます。カギ屋の場合、明らかに大きな市場が存在するものの、
過当競争状態でありリスクも大きい、と述べられています。
冷静に考えて見ると、どうしてそんなに儲かる仕事の技術や情報を誇大広告するのでしょうか?
人間って、本当においしい話はあまり他人には語らないものだと思うのです。
鍵師カチリ 主演:羽賀研二
ある鍵屋(グループ)が広告を出している場合、鍵屋という本業が儲からないから、養成学校を開いて新たな売上を
確保しようという可能性が高いと思われます。
直販で商品を販売する力がないメーカーが、代理店制度やフランチャイズ制度を作ることによく似ています。
その本質は、「自分自身が本業で儲けることができない」わけです。高度な技術だけ持っていても、
事業を継続できないことの証明ともいえます。
kagistarの同業仲間でも、高い技術を持ちながらも、
「カギでメシは食えない」と廃業した先人が沢山います・・・
”膨大な市場・需要”などというキャッチをみたら、信用度はかなり低いでしょう。
防犯意識の高いお客さんは、ほとんど防犯対策を完了していますし、鍵屋の場合リピート率は低いのです。
鍵屋という仕事は、経験の積み重ねでレベルをあげるマニアックな職人仕事です。
また養成学校で教わる環境は,、実際の現場ではありえない「快適でラクチンな環境」です。
技術的にも鍵屋としてのスタートラインに立つというだけです。もっと大切なこと、それは
「仕事が取れなきゃただのプー太郎」だということです。
kagistarは開業当初、朝から晩まで営業しても生活費さえ稼げませんでした。
何度も心が折れそうになり、続けるべきか迷いました。仕事が来なくて来なくて、とにかく来なくて軽度の鬱状態になりました。
自営で開業するにしろ、FCで開業するにしろ、仕事を取れない鍵屋は廃業するしかない、というのは市場の原則ですね。
あなたの廻りにも、元・鍵屋はこれから増えていくでしょう。
もっとも、鍵屋の場合、無店舗で副業的にやることも可能なのですが・・・
Copyright (C) since 2004 www.kagistar.com All Rights Reserved.