鍵屋の仕事は職人仕事ですが、日常性に乏しい業種であるため、 その存在自体が一般の人には身近ではありません。
鍵屋と他の職人仕事との最大の違いは、下請け構造に組み込まれない商売であることです。建築業界特有の子請け、孫請け
という流れに組み込まれてしまうと、定量的に仕事をあてがってもらうかわりに、低い作業単価でたたかれてしまいます。
逆に言うと、自分でエンドユーザを獲得できない鍵屋は収入を得ることができないので、必然的に廃業していくことになります。
新しい鍵屋ができたり、つぶれたりといった様相はラーメン屋のそれとも似ています。
80%の個人鍵屋にとっては、以下の特徴が大体当てはまるでしょう。
- 現金商売、日銭商売である
- 単価が低く、リピート性が低い、日常性がない
- 出張サービスなので地域性がある。地域に根ざした営業である
- ほぼ全て一人で完結する仕事であり、組織にはなりづらい。社員として働く機会はまれである
- エンドユーザを直接相手にする仕事であり、下請けの構造はほとんどない
(不動産・管理会社や工務店と深くかかわる鍵屋の場合は、紹介料が発生しているので下請けと考えることもできる)
- 緊急性が高く、スケジューリングできない依頼も多々ある
- ビジネスとしてみた場合の投資額は小さいが、職人仕事としては大きい投資である
もちろん、鍵屋にもいろいろな形態があります
- フランチャイズとして巨額な投資と絶大な認知力で勝負する
- 大手不動産・ビルメンテナンス会社等と提携して、下請けとして定常収入を得る
- 工務店、電気工事屋などと蜜に連携して、大掛かりな防犯リフォームに特化する
- 事務機器販売店、バイク屋等と提携して、トラブル仕事を一手に請け負う
- ロードサービス、自動車販売店等と一括提携し、組織として車・バイクに特化する
独壇コラムは、鍵師 kagistarが2000年5月から、鍵屋の仕事を経験してきて感じること、考察したことを独断で述べる、
徒然草です。
鍵業界・セキュリティ業界の様々な統計データやメディア記事、セキュリティ業界営業マンなどから聞いた話を
ベースにしていますが、100%事実とは限りません。
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