民亊トラブルでサンドイッチ状態
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合鍵屋さんの紹介で、「今日中に鍵を交換したい」というお客さんの住所を教えてもらい、夕方現場へ行きました。指定された時刻が19時なので、辺りはもう真っ暗です。
約束の時間に少し遅れたので、
「すいません、ちょっと遅れてしまいまして」などと挨拶をしていると、
中年の女性客に「シッ静かに!声が大きいのよ、あなた」と怒られました。
経験上”この客はやばい”という予感がしてきました。
おばさんは私をドアの室内側に引き寄せ、尋ねてきました。
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客「実はね、大家さんがね、合鍵使って勝手に入ってくるのよ。信じられる?
いくら大家でも、これは不法侵入でしょ。おかげでもうこっちは
ノイローゼ状態になってるのよ。」 --- 話は3分ほど続きました。
客「あなた、この鍵交換できるのね?大丈夫なのね」
kagistar「もちろん、大丈夫ですよ」
客「カギ交換すると、カギに書いてるカギ番号が分かっちゃうわよね、
この番号を誰にも言わないと約束できる?」
kagistar「鍵屋ですから、当然ですよ」
客「じゃあ、すぐに交換して。何分かかるの?」
kagistar「賃貸アパートですけど、交換しても問題ないんですか?」
客「問題ないから、早く交換して。あなた、声が大きいから静かに
しゃべりなさい」
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鍵屋をやっていると、たまに被害妄想の強いお客さんに出会います。すべて女性客です。なぜ男性にはいないのか、それは分かりません。
今回も、よくある被害妄想なのだと思いました。かなり神経質になっています。こういう場合は、カギ交換をすればお客さんは落ち着きます。
暗闇の中、やれやれと思いながらカギ交換作業を始めました。
数分たった頃、背後から老女の声が聞こえてきました。
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「こんばんはー、何をしているの?」
kagistar「あっカギを交換しています」 おばさんがドアの外に出てきました。
老女がおばさんに向かっていいます。
老女「あなた、なに勝手にカギ交換してるの?」
客「あなたがねえ、勝手に人の部屋に入ってくるから換えるのよ。あなたの
やってることは不法侵入でしょ、犯罪ですよ」
老女「部屋に入ったって、一度だけじゃないの、
心配だから確認しただけじゃないのー」
客「いいえ、違います。一度だけじゃないでしょ、あなた。
あなたのおかげで私は体の調子までおかしくなってんのよ。
大家でも人の部屋に何度も何度も入ってくるなんて、もう異常でしょ、
これは」
老女「あーもう、あなたは頭がおかしい、付き合いきれない。とにかく
勝手にカギ交換するなんて私は認めませんからね。」
--- 言い合いは3分ほど続いていました。 ---
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老女は、なんと隣の戸建てに住む大家さんでした。会話が始まると同時に、私は”こりゃヤバイ”とばかりにカギを元の状態に戻しました。
大家さんが去った後、おばさんに過去の大家さんとのやりとりを聞かされました。この話がまた長い。
そしてまた怒られました。
「あなたが、さっさと交換しないから大家さんが気付いて出てきたんじゃないの!」
さすがに私も頭に来ました。
「じゃあ、さっさと交換してくれる鍵屋を呼んでくださいよ。とにかく大家さんの承認がないとカギ交換はしません。それに交換する際は、念書にサインをもらいます。とりあえず、警察に被害届を出してください。」
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確かに、大家さんが勝手に居住者の部屋に入るのはいけないことです。会話の内容からすると、大家さんは老婆心から部屋が散らかっていないかを確認したかったようですが、明らかに不法行為です。
お客さんも、元々神経質なのか、神経質になってしまったのか分かりませんが、同情する余地はあります。でも、鍵屋に対して随分失礼な態度を取ったことも事実です。
人づてに聞いた話ですと、やはり鍵屋が訴えられて賠償請求された事件があるそうです。夫婦喧嘩をしてる夫にカギ交換の確認を取った上で、カギ交換をしたにもかかわらず、後日妻から訴えられ、賠償金を支払うハメになったとか・・・・
鍵屋は、人間関係のもつれまでは解決できません。民亊トラブルですから、警察も介入できません。人間関係のもつれが見られた場合、鍵屋も被害者になる可能性があります。ですから、こういう依頼は断るしかないと、kagistarは考えています。
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