鍵開け無料サービスは感謝されなくなる
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車のインロック鍵開け作業は、現在ほとんどの自動車保険で無料のロードサービスとなっています。鍵開け無料のロードサービスが本格化したのは、カギスターが鍵屋を始めた2000年頃でしょう。保険業界にも外資企業がどんどん参入し、価格競争が一段落したところで、ロードサービスのサポートを充実させる競争が始まりました。保険会社は車のトラブル業務を全国ネットのロードサービス会社に委託します。ロードサービス会社は、各地域で最寄の加盟店を手配します。レッカー屋さん、整備業者、鍵のトラブルなら鍵屋さん。
民間のロードサービス創業期には、レッカー屋さんでも差し金で車のインロック開けを行っていたようです。しかし2000年以降は、差し金で簡単に解錠できる車種はどんどん減少し、ドア内部の構造が複雑化するに伴い鍵開け作業による不具合も多くなったため、鍵のトラブルに関しては必ず鍵屋を手配するようになりました。
ドライバーにとっては、とてもいい時代になりました。特殊キーであれば自己負担料金が発生しますが、ほとんどの場合は、山奥で夜中にインロックしても無料で鍵屋が到着してくれます。民間ロードサービスもなく、JAFも浸透していない時代には考えられないありがたい状況です。
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かつて問屋さんに聞いた、車の鍵開けで驚いた話があります。1980年代だと思うのですが、夜に車の鍵開けを依頼された鍵屋さんは、景気付けにと、酒を飲んで出動し、差し金でスコンと解錠、料金2万円以上を頂戴した、と。昔はこんな鍵屋もちらほらいたんだよ、とのエピソードでした。今とは時代背景と状況が違いすぎて、うらやましくもある。鍵屋をとりまく状況は車の鍵開けにおいても、牧歌的な時代とは大きく違っています。
・鍵業界は過当競争なので、深夜出動できる鍵屋が希少ではなく、昔のようにありがたがられない。
・そもそもロードサービスを経由すれば、無料サービスなので、鍵屋に直接依頼するドライバーはほとんどない。
・鍵屋にとっては車の鍵開けは、ほとんどがロードサービスからの下請け仕事となり、作業料金も随分安くなった。
・差し金で開けられる車種はどんどん減っており、鍵穴からピックするにしても難易度がどんどん上がっており、短時間ですまないことも多くなった。
・ロードサービス鍵開けでは、40分以上かかるようだとドライバーから、不満の声が出る。40分以内に到着できなければ、依頼につながらない。
カギスターの2007年度ロードサービス出動件数を見ると、151件でした。毎月平均12件出動していることになります。ほとんどの鍵開け作業(たまに鍵作製)では、ドライバーに感謝してもらえるのですが、最近はそうでもないケースが時々あります。
・到着時間が遅れたり、作業時間が長いと、いらだつ人がいる。
過去の経験では、長時間はまって鍵作開けをして完了しても、「仕事に支障が出た」と言われ、仏頂面をされたことがあります
・到着しても、ドライバーが現場にいない。携帯電話に出てくれない、あるいは携帯に電話すると、近くのコンビニなどで時間を潰している。
現場に到着して携帯に連絡しても、近くにはおらず、鍵屋が逆に待たされることになることが増えています。
・少し離れた自宅や親戚宅に合鍵があるのに、ロードサービスを利用する。
現場から3km離れた自宅に合鍵があるのに、ロードサービスを依頼したドライバーがいました。私が現場到着して、作業完了するまでにかかった時間は40分。歩いて往復しても同じ時間かかるなら、無料の鍵開けサービスを利用しようと考えたそうです。
これらの場合は、正直、感謝のテンションも低く、軽く「どうも・・・」と言われることが多いと感じます。鍵屋にとっては、感謝してもらえるのが、仕事のやりがいのひとつでもあるわけで、相手のテンションが低ければ正直少しがっかりします。要するに、<無料だから呼んだだけ>という印象です。
有料で、料金を支払うドライバーの方が感謝してくれることが多いと感じる鍵屋は、私だけでしょうか?無料が当たり前になると、人間はそのありがたみを感じなくなっていくものなんでしょう。時間に追われて忙しい人が多い現代の世情も反映して、吉野家みたいに、うまい早い安いを求める傾向が強いのかも知れません。 |
| #1 防犯シリンダーの指標CP-C |
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| #2 なぜ「あぶないカギ」がこれほど普及したのか? |
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| #3 悪徳鍵屋に注意! |
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| #4 KagiStar的〜良いカギ屋の選び方〜 |
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| #5 「カギ開け」だけでメシが食えるか! |
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| #6 車のカギはここまで進歩した。でもね・・ |
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| #7 鍵屋というより犯罪者 |
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| #8 依頼内容によっては仕事を断る鍵屋もいる |
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| #9 要塞化する戸建住宅 |
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| #10 鍵屋の差別化は可能か |
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