要塞化する戸建住宅
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近年の新築戸建住宅の防犯性能は、すこぶる高くなっています。
2003年くらいから、どんどん要塞化している印象を受けます。
当然のことながら、玄関ドアは2ロックが当たり前、
ピッキングもほぼ100%不可能です。
玄関ドアに煙返しも標準で付いており、防犯サムターン仕様の錠前もよくみかけるようになりました。
そんな要塞化していく住宅の解錠依頼が来たら大変です。
住宅の解錠依頼は、ほとんど集合住宅なのですが、まれに戸建住宅もあります。
現場に到着するやいなや、一見して玄関ドアの
ピッキングが不可能だとわかります。
昔の戸建住宅のように、勝手口ドアはありません。
必殺技を使えないかと、腰高窓やトイレ窓などを確認します。
しかしサッシメーカーが、至れり尽くせりの防犯対策をしています。
すべてのガラス窓に面格子がついていたり、シャッターが付いていたり・・・・
面格子を取り外せばいいかと思えば、そうもいかない。
締まる方向にしか廻せないワンウェイビスで固定されていたりします。
ワンウェイビスを破壊して面格子を外したとしても、クレセントは特殊な2重ロックです。
もう、お手上げだ・・・・
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通常、鍵屋に求められるのは、あくまでも無破壊解錠です。
じゃあ、玄関シリンダーを破錠するか、となるとお客さんの同意を得る必要があります。
玄関シリンダー2個を破壊して、2個交換するとなると、最低4万円以上は頂くことになります。サッシメーカー供給の装飾タイプなので、集合住宅用のシリンダーよりも製品代が高くなります。おまけに、戸建住宅用のシリンダーとなると、非常に多くの種類がと色があり、現実的には、すべてのシリンダーを2個同一で在庫するなど、無理です。
破錠した後に、暫定的にシリンダーを交換して、既存と同じシリンダーを発注することになります。納期は2週間くらいかかるかも知れません。
・・・てなことを現場でお客さんに説明しても、おそらく渋ることになるでしょう。ましてや、電話口ではなおさらです。
現場の物件を見ないと判断できないし、上記の説明をしても
よく理解できないでしょう。
電話で必要以上のことをしゃべっても、
お客さんは混乱するだけなので、とりあえず現場へ体を運びます。
でも、シリンダーを破錠して交換する料金を考えると、ガラスを割ったほうが安いのです。玄関の明り取りガラスや、小さなガラス窓であれば、ガラス交換料金もそれほど高くないでしょう。とはいえ、最近は防犯ガラスが標準仕様だったりしますから、この場合は想定の5倍くらいの料金となります。
というわけで、破錠を拒否された暁には、
売り上げ0で帰ることになります。(経験済)
鍵屋泣かせの物件がどんどん増えています。
今後の電話対応では、新築の戸建だと言われた場合、
「おそらくガラスをご自分で割ったほうが安いと思いますよ」
と答えることが多くなるでしょう・・・・
2階のベランダに登れる長い脚立を買おうかな、と考えること自体
これは鍵屋の領域を超えつつあるなとも感じるわけです。
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| #1 防犯シリンダーの指標CP-C |
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| #2 なぜ「あぶないカギ」がこれほど普及したのか? |
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| #3 悪徳鍵屋に注意! |
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| #4 KagiStar的〜良いカギ屋の選び方〜 |
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| #5 「カギ開け」だけでメシが食えるか! |
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| #6 車のカギはここまで進歩した。でもね・・ |
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| #7 鍵屋というより犯罪者 |
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| #8 依頼内容によっては仕事を断る鍵屋もいる |
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| #10 鍵屋の差別化は可能か |
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| #11 鍵開け無料サービスは感謝されなくなる |
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